タイ伝統タトゥー サクヤン(Sak Yant)

Sacred tattoo Sak yant

サクヤンルール 偽サクヤンに注意! 間違いだらけのサクヤン情報 サクヤンの世界観
サクヤンの魔法

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タイで一般的に見られる幾何学模様や動物をモチーフにしたタトゥー。そして一見して仏教関連だとわかる神秘的なもの。それは通常のタトゥーではなく、僧侶やアチャーンと呼ばれるサクヤンマスターが、長さ40~50cmほどのメタルロッドで突いていくサクヤンと呼ばれるタイの伝統タトゥーなのです。
 サクヤン(サックヤン)とは、タイ語でサック(入れ墨する)、ヤント(ヤントラと言われる魔法を言葉や図形を表したもの)、つまりヤントを体に入れるという意味で、このサクヤンを入れると、運命を変える力や悪い宿縁から逃れる力、また悪霊から主人を守護するなどの神秘的な力が備わると信じられています。コルレオーネでは、タイのプランブリーでアチーャンよりサクヤン技法、およびヤントラを唱えるカタを習得し、日本で唯一本物のタイの伝統タトゥー、サクヤンを施術することができます。

 サクヤンはクメール帝国時代、タイ少数民族の間には伝わっていたものだが、シャム王国ではアユタヤ時代以前より戦場で闘う戦士に戦勝祈願などを祈って彫られたのがルーツと云われています。サクヤンを入れた兵士は撃たれない、敵の矢に当たらない、敵の刀で切られることがなかったことから、その魔法のような効果が信じられるようになりました。
このヤントの秘法はバラモン教の流れを汲んでいてインドから仏教と共に伝わり、敵を倒すというモノではなく自分を守るという守護的側面があり白魔術として、仏教僧の中でもこの秘法に特化した者の間で脈々と伝えられてきました。またこの秘法はバラモン教から流れを汲むモノなので、仏教僧以外にもこの秘法を相伝してきた者(アチーャン)もいます。

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 このヤントの秘法を修得した僧侶やアチーャンによって一文字一文字、腕や背中、全身などに少しずつ時間を掛けて彫られるものがサクヤンです。彫り終わるとカタと呼ばれるヤントラ(マジックワード)を唱えられ、サクヤンに命が吹き込まれます。  またサクヤンはご利益があるものと珍重され、この文字(パーリ語やクメール、ランナー文字、サンスクリット語など)を護符として紙や布に転載して家や車などに張っている者もいます。
 サクヤンはバンコクのスクンビットやパッポン、カオサン、パタヤといった観光地で外国人相手に彫っているタトゥーや日本の刺青とは全く違い、色もカラフルなモノではなく黒い墨だけを使います。サクヤンで有名なワット・バンプラーというお寺では独自の配合インクが使われます。サクヤンで描かれる図柄は、ハヌマーンやクルット(ガルーダ)などタイに同化したヒンドゥー神が多く、護符文字はパーリ語をコームに変換したものが書かれます。その図柄には、ひとつひとつに意味があり、文字、動物、鳥、仏塔が刻まれ、数千種類以上のデザインが存在します。

 サクヤ10580017_276187859248181_2211787629748437380_nンは、タイやカンボジアの下級階層を中心に立身出世、貧困からの脱出、良運、安全祈願等の願掛けの意味で、僧侶やアーチャンと呼ばれるサクヤンマスターに入れてもらいます。なぜなら伝統的な宗教儀式としてのサクヤンには、彫る図柄から彫る場所、順番まで厳密な決まりが存在しているからです。
 しかし現在のサクヤンは、願掛けとして気に入った図柄を気軽に彫る傾向にあるようです。時代とともに伝統や儀式がカジュアル化しつつあるものの、より良い生活、より良い人生を望む人々の気持ちは、今も昔も変わりません。タイでは幸せになりたいという、ささやかな願いのこもったサクヤンをもとめて、毎日数多くの人がサクヤンを入れているのです。

 アンジェリーナ・ジョリーがサクヤンを左肩甲骨に入れたことから、一躍世界中にサクヤンが知られることになりました。またその人気に便乗して、一般のタトゥーアーティストもサクヤンを真似して施術することが日本でも見られます。それはあくまでもデザインタトゥーでサクヤンではありません。
 見分け方は古代クメール語で正しく書かれてあるか、彫っている部位は間違いないかなど、偽物のサクヤンは一見してすぐにわかります。そして最も重要な要素はカタを唱えてくれるかどうか。カタを唱えられることで初めてサクヤンに命が吹き込まれます。言い換えればカタを唱えられていないサクヤンは本物ではありません。
コルレオーネでは、タイで正式のサクヤン技法、及びカタを習得し、伝統用法(マイサクヤン、ケェムサクヤン、サクヤン)にのっとってサクヤンを施術いたします。

日本で唯一本物のサクヤンを彫れるのはアチャーン・リョウ、コルレオーネタトゥースタジオだけです。

アチャーン・リョウ
アチャーン・リョウ