サクヤンの魔法

サクヤンのヤンは、魔法・魔術の文字(ヤント)という意味があり、ヤントを刻んでモチーフにカタ&ブレッシングすることによって効果が得られます。

戦争時にサクヤンを入れた人だけ、鉄砲の弾に当たらなかった、刀で傷つけられても死ななかったことから、そのマジック効果が広まったのは有名な話ですね。その後、僧侶やサクヤンマスターは人々が幸せになるようにと、さまざまなヤントを唱え、刻むようになったのです。

主な効果は、幸運を呼び込む、災厄を排除する、自身&家族の守護、人から好かれる、誰からも愛される、自分に自身を持ちたい、魅力をアップさせたい、仕事に成功させたい、素敵なパートナーを見つけたい、出会いに恵まれたい、パートナーと仲良く過ごしたい、子宝に恵まれたい、仕事を成功させたい(出世、転職の成功)、お金持ちになりたいなど。この他、頭痛を直したいとか、ピンポイントに作用するものまであります。

しかし、サクヤンを入れたからといって、本当に願いが叶うのでしょうか? そんな都合の良い話はありません。もし願いが叶うなら、世界中の人が入れているはず。

サクヤンは仏教やバラモン教など、宗教から始まったものなので、ベースとなる道徳を守らなければいけません。つまり、人として当たり前のことをする。例えば五戒律にある盗んではいけませんとか、伴侶やパートナーのいる人は浮気、買売春をしてはいけませんなど守るべきモラルというものがあります。

人として当たり前の行為を実践することで、その見返りに幸福がやってくる。それがサクヤンです。決してスピリチュアルなものではありません。少し意味合いが違いますが、“情けは人のためならず”という諺と同じようなもので、行為は自分に返ってきます。上座部仏教でいうところの因果の法則。

ある意味自戒の意味を込めてサクヤンを彫る。そして、その自戒が“願いを叶えてくれる”。サクヤンはその作用を手助けしてくれるものといっていいでしょう。

サクヤンを信じて思い込むということ

サクヤンの枕詞で必ず言われること、それは“If you belief wear on Sak yant… ”という言葉。そのあと、願いが叶うとか幸運がやってくるでしょうという、Wishes come true. とか、Good luck to(for) you.と続きます。

もし、あなたがサクヤンを信じて身に着けるなら、必ず願いは叶うでしょう。ということです。要は信じなければ何も起こらないし、信じるという思い込みが良い方向へと導いてくれるということを簡潔にいっているのです。

この思い込み。ネガティブなことを思い込むとどんどん深みにはまってしまいますが、ポジティブに思い込むと物事が好転する場合が多々あります。

何事も前向きに考えられるので、なんでも上手く進むんですよね。スピリチュアルでもなんでもありません。思い込みによって、自分自身の問題は自分自身で解決できるのです。できないという思い込みから、できるという思い込みへ。たったこれだけ。

努力なんてしなくてもいい。今その時に最善を尽くす。その繰り返しが貯金になって返ってくる=努力になるのです。

上手くかないときはサクヤンを見るといいでしょう。そして、If you belief wear on Sak yant… を思い出す。そうすれば、サクヤンは手助け(思い込ませてくれる)してくれるはずです。

サクヤンを見るとやる気が出てくる! というのは、思い込みという些細なことかもしれませんが、それが大切なことなのです。